10月9.10日に長浜図書館前のさざなみタウン交流広場にて、「遊ぶ庭の展覧会」と題して自然遊びを題材にした新しい庭のあり方を模索するイベントをやります。庭×キャンプの提案をグランピング施設的な感じて提案してみます。

何やら難しい話ですが、簡単に言うと「自然遊びができる庭があったら楽しいんじゃないか」ってことです。
サーファーが海の近くに住みたくなるのと同じで、自然遊びの達人になれば、もっと身近な場所に自然が欲しくなります。自然と上手に付き合うことができるようになれば、庭や公園などに自然が増えていきます。そうなれば、自然豊かな社会の実現です。
その為の第一歩として自然と仲良くなるために、自然遊びを楽しんでもらおうじゃないかという企画です。

5年間×4回ほど、色々な体験イベントを実施しようかと思ったりしています。そこでは、様々な自然遊びの達人を講師として招き、色々な遊びの布教をしていただく予定です。大人が本気で楽しめるような事だけをやりたいです。川下りとかジビエ料理とかキャンプとか色々とやってみたいです。農業や漁業とかも楽しそう！ってな感じの構想がありますので、賛同していただける方がいれば、ご連絡ください！

難しい話をすると、自然との共生が求められる時代ですが、自然と共生ってなかなか実現しません。それはなぜか考えました。そもそも自然って、人間にとって都合のいい存在ではありません。見た目は美しいですが、虫がたくさんいるし、草ボーボーで、落葉が酷いし、管理費用は高く土地が必要で、とにかく現代社会にとって不都合のオンパレードでしかない存在が自然です。まず、前提として自然は人間にとって不都合な存在であることを無視しては話が始まりません。
都合の悪い人と共存しなければならないわけですから、それなりの覚悟が必要なんです。価値観が多様化していく民主主義の日本において、全員に覚悟を強いることは不可能です。強制力で壁を超えることは出来ません。だったら、楽しさで突破するしかない。「自然を大事にしなさい」では実現できないですが、みんなに「自然遊びしたいからもっと自然環境を整備しろ」と言わせる状況にもっていけば少しは状況改善できるはずです。庭キャンを押してから、自然を取りこんだ庭を造って欲しいとの要望は増えましたし、現実問題としてかなり有効な手段だと感じています。

もう少し難しい話をすると、消費社会は、快適便利を至上とする価値観があります。最新家電を手に入れて、テレビで流れた物を食べたり買ったりするのが、豊かな暮らしだとみんな信じているわけです。みんなそれが普通だと思っているかもしれませんが、昭和に生きた人達だと、とにかく節約が大事で、使いきれないほどの貯金があっても節約することを美徳としていた人が多くいます。これはまったく逆の価値観です。社会背景が違うと、全く別の価値観をもつ人が登場します。これからの時代は、快適便利は当たり前の存在でしかなく、買ってきたものを自慢できる時代は終わっていくでしょう。モノからコトへの転換と言われる奴です。
なら、次はどうなるの？って話です。その兆候は、色々とあります。一つは、クラウドファンディングです。売ってる物を買うのではなく、応援したり一緒に育てながら買うといったことに価値を見出す動きです。もう一つは、不便不快を楽しむ動きです。それは、キャンプの流行です。旅行したいならホテルに泊まれば快適便利なのに、わざわざ貴重な休みを使って、準備移動設営料理撤収移動片付けといった重労働を不便不快な場所に金を払ってやるわけです。普通に考えたら頭おかしいです。でもみんな、喜んでキャンプ行くわけです。便利で快適は当たり前だから、今度は、不便で不快なものに価値を見出す社会になっていきます。
そんなの信じられない！って思う方も多いかと思いますが、身近な例であれば、ペットの存在です。可愛いけど、世話が大変で人間にとって不都合が多い自然に由来する存在でしかないのに、多くの人が大切にしていたりします。猫なんて自然体ですよね。
そんなこんなで、不便で不快こそにフロンティアがある時代に突入します。そして、その中でも、自然は重要なテーマになっていきます。

めんどくさい話が続きましたが、自然遊びの達人になって自然と上手に付き合うことができるように皆がなれば、勝手に自然との共生社会が実現していきます。そしてそれは、地方創生や持続可能な社会の実現やポスト資本主義にもつながってくる話であります。消費に依らない豊かな人生設計ができるようになれば、きっと楽しくなりますよ！

壮大な話をしましたが、夢は大きく行動は早く、とにかくさっさとやってみるってことで、プレイベントやりますのでよかったら来てください。