【家族のための庭】

家族みんなが笑顔になれる場所
素敵に気軽に贅沢な時間にする庭を提案いたします。

京都大学で半年間勉強してきました!

どうも、勉強が嫌だから植木屋になったのに、何故だか勉強ばかりしている中川です。
どれぐらい勉強しているのかというと、植木屋になって20年も経過した立派なオッサンなのに、2020年~2021年に京都芸術大学の通信制大学院に通って庭について研究してしまったりするぐらいです。立派な修士になりましたよ。
論文の「ろ」も知らなかった自分なのに、修士論文書いたんですよ。びっくりです。
でも論文なって慣れない事をやったので、しばらく鬱気味になってしまって、もう勉強なんてしない!って心に誓ったはずなのに、なぜか2022年は京都大学に通てしまいました。

Kyoto Creative Assemblageに合格

見出しが読めませんよね。
京都クリエイティブアッサンブラージュって書いてます。京都大学の経営管理大学院の山内先生が中心になって、京都市立芸術大学や京都工芸繊維大学が連携して行われている、文部科学省「大学等における価値創造人材育成拠点の形成事業」に採択されたプログラムです。
何が書いてるのかわかりませんね。わからないのでコピペしてきました。

去年の募集は、100名以上の応募があって25名ほどが合格となったわけですが、同級生は業界最王手企業でバリバリ活躍している人ばかりです。名簿を見たら、誰もが憧れる企業がずらーっと並んでいる中で、「中川造園」とだけ記された行があります。株式会社とかもついてません。個人事業主です。
名簿を見た瞬間にヤバいって冷や汗が出ました。
あれほど帰りたいって思ったことはありません。
場違い感がハンパない。
間違えてブレイギングダウンの会場に連れてこられたぐらいヤバい。
まぁでも、圧倒的に実力が劣っているし、一人だけ職人なので開き直りましたよ。面白おじさん枠で頑張ろうって。
そんなこんなで半年間勉強してきた事について書いてみたいと思います。

新しい世界観をつくる力

京都大学の先生が取り組んでいることです。講義内容は、世界最先端の話です。かつ、哲学なんかも押さえておく必要があります。話が理解できません。半年間ウィキペディアに張り付きながら勉強しましたよ。情報量が多すぎるのであらすじを理解するだけで精一杯です。
完璧に理解できたわけではないので、正確な説明は出来ません。
一つ理解できたことは、資本主義は何でも食らいつくす。SDG’sとかでも食べてしまう。だから、批判的な意見も美味しく食べてしまう。だから、批判的な思考をしがちなアート思考が必要になってきたのだなって事です。

なんだか難しい話になってきそうなので、ホームページ読んでください。
ちなみに、このプログラムの教授陣の中に佐藤可士和がいます!?
可士和って呼び捨てできなくなりました。可士和先生です。整理術の著者と読者の関係ではなくなったんです。
このプログラムの要点になるであろう記事です。
“現代のニーチェ”佐藤可士和「僕のブランディングの原点は、クラスの友達それぞれの“輝き”をみつけること」

今までそんな価値が無いって思ってたことを、それだからいいんだ!って価値観を反転させることが大事なのであると書いてあります。仮に、社会にある価値基準を自由自在に編集することができる能力があるなら、イノベーションはごく簡単なものになります。
例えば、多少高くても地産地消が最高だ!って考える世界になれば、輸入食品とか森林破壊とか都市化問題とか色々な領域で革新が起こります。観光や文化の領域も変わるでしょう。日本中どこにでもある国道沿いのチェーン店風景も消えます。サイディングを張ったプレハブ住宅と新興住宅街も消えるでしょう。なんだか、素敵な世界になりますね。でも、大企業や一般消費者が困るので実現は難しいでしょう。でも、何かの魔法で地産地消最高ってなれば、実現可能なんです。
とはいえ、そこまでの魔法は存在していません。このプログラムでは、社会をよく観察してどうやれば価値基準を変えることができるのかを見極めることを徹底的に学びます。そして、SFプロトタイピングなどの手法を使って、価値基準が変わった後の世界を考察していきます。

ざっと書きましたが、ちゃんと理解するのは無理です。相当勉強している人でもわからんって言ってます。自分は研究者ではなく、現場の職人です。原理の追求ではなく社会実装の最前線の人です。原理はわからなくても動けばいいんです。動かして使えるかどうかについて文句を言えばいいんです。

もっと話を簡単にしてください! 使いこなすのが難しすぎます。

中川造園の取組みには可能性がある

半年間色々と学んできましたがその中で評価していただけたことは、自分の取組んできたことは未来において可能性があるって事です。
「野性充実」であったり「遊びを通じた人と自然の共生」や「楽しい日本庭園」など、変な事ばっかり言ってますが、面白い話なので実現する可能性もあると評価をいただけました。イェーイ
山内先生は経営学部の先生ですが、元は人文学の領域の人で様々な文化に精通しておられる方なので、評価していただけたって事は構想の筋がいいんでしょう!

「庭だけどイイ感じだね」ではなく「庭だからこそできる最高の贅沢」を模索し続けてきました。
スヌーピーは、「配られたカードで勝負するっきゃないのさ」と言いましたが、現状では、庭業界で特に日本庭園は貧弱なカードしかありません。この貧弱カードを組合わせて最強手札にするんです。

これからも挑戦していくので応援よろしくお願いします!

京都大学で半年間勉強してきました!
この記事が気に入ったら「いいね!」お願いします
京都大学で半年間勉強してきました!