2018年夏、盆が過ぎて一瞬秋の風が吹きましたが、9月に入っても例年の夏より暑いですね。
割と涼しいはずの湖北でも暑いです。長浜の唐国で32度超えてます。
庭屋六花では、空調服やバッテリー扇風機などを導入してなんとか凌いでおります。
「植木屋が機械化するのは風情が無い」なんていう人が業界の中にはたくさんいます。
たしかに、朝の静かな庭でエンジンブロアで掃除するのは確かに風情がありません。
箒と熊手で掃除するのが「風情」がありますが、三倍の値段の請求書を出されたら効率が大事だよね!って言っちゃいます。
現代では、重機を使用しないで庭を制作することは不可能です。
お客様の今と未来を追及する庭屋六花としては、技術の発展を取り入れてより良い価値を提供する事が第一です。
長々と言い訳をしましたが何が言いたいかと言いますと、酷暑の中にジャンパーを着て作業する姿には違和感ありまくりですが、35℃の中でも普通の速度で作業でき、熱中症対策にもなる空調服はこれからの現場作業には必需品なんですって事です。
今年から他の業者でも着てる人が増えてきましたが、まだまだ少数派です。
もっと普及させていきたいと思います。
ちなみに導入コストの話ですが、今年ほどの猛暑が続くと熱中症と疲労が蓄積で、作業効率が極端に落ちます。
作業効率の低下のコストと導入のコストを比べればわかるかと思いますが、二週間程度で元は取れます。(たぶん!)
そんなこんなもありますが、まずは暑い日は無理をしないのが第一です。
普段の季節なら、次々と現場を渡り歩くのですが、ちょっとした時間は事務所作業に切り替えたりします。
今日はそんなわけで、制作しなければとおもっていたベンチを制作しました。
やっと本題です。
杉の乾燥3寸角材を使った、オリジナルベンチの作成です。
100mmの鉄溝鋼を特注で制作してもらいました。
簡単な溶接や加工は自分でするんですが、複雑で強度が必要なんで鉄工所で作っていただきました。
やっぱりプロに任せるとやっぱりいいですね!
コーチボルトで固定するんですが、穴を空けていただいています。
穴の位置とか、木材との兼ね合いも考え色々と提案していただいたり、
脚の下に鉄のフラットバーでカバーの取付けの提案もしていただいたりと、本当に助かりました。
脚の取付け位置を出したら、コーチボルト用の下穴を空けてからの取付けです。
当初の図面では、両端の脚はもう少し中に入っていたのですが実際に作ってみると、見た目のバランスが悪いので試作を重ねて今の寸法に落ち着きました。角材の隙間も10mmだったのを13mmに少し広げるなどの改良も行っています。
お洒落カフェにありそうな仕上がりのベンチの完成です。
意識高そうですね。
無駄な装飾を排除して素材の持ち味で勝負してるのは僕の好みです。
たくさん作ったので並べてみました。
並べてみました。
これでウッドデッキを作ってもいいのかもしれない。
鉄で脚を作成して角材を並べるだけなら、人工ウッドデッキやハードウッド材と比べるとかなりのコスト圧縮も可能なんで、ご希望の方は連絡してください。
亜鉛メッキの溝鋼にヒノキの角材で、適切にメンテナンスを行えば20年近く持たせる事が出来ると思います。
腐食も問題ですけど、紫外線によるセルロースの分解もかなりの強敵なんです、角材なんで一度ばらして横向きに回せばダメージの少ない面を使えるかと思います。ニュートラルな仕上がりになってるんで、庭だけではなく色々なテイストの外構やエクステリアにもあわせることができるんで興味ある人は連絡ください!
(追記)最近調べたらリクシルから角材を使ったウッドデッキを開発してるそうですね。皆考えることは同じなのか!ビジネスは時間との勝負ってことなんですね。
そんなこんなで角材ベンチの制作レポートを終了したいと思います。
お付き合いありがとうございました。
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庭屋六花 中川茂樹