現代和風の立派な家のお庭工事をさせていただきました。

元は簡単な庭が作ってありましたが、今回全面的にリフォームをご依頼いただきました。庭の様式は家に合わせて、現代和風の自然式庭園でデザインしました。お客様が四季に合わせた色とりどりの花の咲く庭をご希望なので、花の咲く木と宿根草を多く配置してあるのですが、全体のバランスを考えるとまだスカスカの状態なのです。ですがこれは第一期の工事で、実際に1年程経過を見ていただいて、更にご希望を聞いて追加していけるようにゆとりを持たせてあります。

スギゴケの築山を大きく設計させていただいたのですが、草むしりは気にならないとおっしゃっていただいたので贅沢に配置しました。やはり苔の管理は一にも二にも草むしりなんです。よく水遣りが大事だと言いますが、水遣りを必要とするのは苔を植えて何年かくらいと、夏の日照りのひどい時に週に1度やれば十分だとお思います。僕の苔の植栽基本計画は、苔に環境をあわせる方法ではなく、環境に合った苔を選ぶようにしています。何種類も使い何軒も植えてきましたが、結局出た答えは努力では克服できない壁がある、環境の壁は越えられないでした。一年だけ維持できればいいとかの条件でしたら多少の無理は出来ますが、それ以降はどんどん悪くなっていきます。ですが環境に合わせた苔を選べば、どんなに放置していてもフサフサとした苔地が広がります。慶雲館なんかは草さえむしって放置しておけば、スギゴケ天国になります。庭を発掘して、流れを整備して玉石を並べたのに、隙間からスギゴケがはえてきて再び埋もれようとしています。

話が逸れましたが、日本人にとって苔は何者にも変えられない美しさがあります。平安と豊かさの証でもあります。苔のむすまで~と国歌にもあるように長年安定して平和で豊な場所にこそ生い茂るのが苔なんです。日本人なら本能的に安心感を感じ原風景を見出します。時間と心の余裕があれば苔を楽しむ生活をどうぞ。

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