去年の仕事ですが、不動石を据え直しの仕事をいたしました。

庭が敷地の奥にあってクレーンの取り回しに苦労しましたが、なんとか据え直しをする事ができました。

不動石は、庭のシンボル的な石で不動明王など不動三尊をイメージして組まれる役石です。日本では、古来から神様の事を【柱】と数えます。御柱なんて表現したりする事もありますが、神の依り代としての柱や神自身の象徴として柱を使ってきました。柱=立てる状態であり、倒れてるものはただの丸太なんです。その思想は庭でも重要で、平安の頃より石を立てて据える事を特別な行為としてきました。

デザインとしても重要な役割が合って、不動石を一番最初に配置してそれを元に構成します。カオス理論みたいに、初期の状態が結果に重大な違いを産みます。不動石の表情にあわせてすべてを構成するので、後から不動石だけさわるのはすごく難しいのですが、ここでは元からあったかのようにしっかりと収まってくれました。